Amazonプライムデーで、念願のREALFORCE R3HC11(無線テンキーレス)を購入しました。(以降、R3HC11と呼称) 定価36,520円のところ、なんと29,216円
これはもう「今しかない」と思って即決しました。

1ヶ月ほど使ってみたのでレビューします。

🎯 購入の背景:なぜR3HC11を選んだのか

💡レビューとは関係ない筆者の話なので、レビュー内容が気になる人は次のセクションまで飛んでください

うちの会社では、席ごとに備え付けのキーボードを使うルールになっています。 つまり席替えのたびにキーボードが変わる。 打鍵感もレイアウトも微妙に違うので、毎回慣れるのが面倒でした。

そこで「もう自分専用のキーボードを持ち歩こう」と思い、
ついにREALFORCEを導入しました。

ただ正直、Windows用キーボードを買うことには少し抵抗がありました。
というのも、私はプライベートではMacを利用しており、今後もプライベートはMacを使う予定だからです。「Macのために高級キーボードは買うならばともかく、仕事のために自腹切って高級キーボードは買うのは、、、」という思いが強くありました。

ただ、今後も今の会社で働き続ける限りはWindowsと付き合っていくことになるので、 「その間だけでも快適に仕事できれば」と思って購入しました。
最悪、リセールもできますしね。

✅ R3HC11で正解だった理由【結論先出し】

私の選んだR3HC11の特徴としては以下が挙げられます。

  • 無線接続可能
  • テンキーレス
  • 45g(30gもあるかも知れないけど、僕が選んだのは45g)
  • JIS(私用MacはUSなんですが、会社支給のWindowsはもちろんJISなのでそれに合わせた)
  • ブラックモデル(本当はホワイト買いたかったが、届いてから間違ったことに気づいた。まあ、返品するほどじゃないのでブラックで良い)

結論から言えば、これで正解でした。

RealForceの写真
16インチのMacBook及びMagic Keyboardとの大きさ比較

NumLock問題は解決!

「テンキーレスだとNumLockが使えないかも」と思っている人に朗報です。 R3HC11でもNumLockを利用できます!

私自身もテンキーレスを買う際に一番気になっていたのはNumLock問題です。 というのも、今の仕事上、NumLockを利用できた方が便利なんですね。
ただ、それを踏まえても、テンキーレスのコンパクトなものが欲しかったので、 NumLockは最悪使えなくてもいいかな…くらいの気持ちで購入しました。

というのも、REALFORCE R3HC11にはNumLockキー自体が存在しないんです。
購入前に、「PowerToys」を使ってNumLockキーのないキーボードでも
擬似的にNumLock機能を割り当てられるかを検証してみました。
しかし、その検証では、うまく動作しなかったんです。

RealForceの写真
緑に光っているのがNumLock
調べてみると、PowerToysはあくまで既に存在するキー信号を別のキーに割り当てるだけの仕組みで、
物理的にNumLockキーがないキーボードでは、そもそもNumLockの信号(スキャンコード)が発生しません。
そのため、NumLockの再割り当ては不可能でした。

ところが、REALFORCEは内部的にNumLock信号を保持しているようで、
なんと右AltキーをNumLockとして動作させることができました。
これは完全に嬉しい誤算でしたね。

🔊 音量ボタンもテンキーレスで使える

一見、テンキーレスタイプは音量ボタンがないように見えますが、 テンキーレスでもFn+カーソルキーで音量調整ができます。

RealForceの写真
買ってから気づいた音量ボタン
自分は会議が多く、音量調整をキーボード上でやりたいと思っていたので、これも嬉しい誤算でした。フルタイプは、ボタンひとつなので、それに比べると多少操作しにくいかもですが、テンキーレスのコンパクト性を考慮したら、まずテンキーレスの方が良いと思います。

📶 Bluetooth接続の安定性と遅延

REALFORCEといえば「有線」のイメージが強いですが、
今回は思い切ってBluetoothモデルを選びました。

結果、大正解。 遅延はまったく感じられず、接続もスムーズ。
切り替え時にモタつくこともなく、無線とは思えないほど安定しています。

Amazonのレビューでは「遅延が気になる」という声もありましたが、
自分の環境では特に気になりませんでした。
また、付属の有線ケーブルも同梱されているので、
もしBluetoothの安定性に不安がある人でも、
いざとなれば有線接続に切り替えればOK。
この点については安心して良いと思います。

⚖️ 45g vs 30g:どちらを選ぶべきか?

これは…結論から言えば45gでいい思います。

実は大学の研究室にもREALFORCEがあり、
それが45gモデルだったと思います。
私もその打鍵感が好きだったので、あまり迷わず45gを選びました。

多分、45gでいいんですよ、多くの人は。 趣味の世界ですからね。

「かぴろぐ」さんが、30gと45gで比較されていたので、そちらでお悩みの方は以下を参照されてはいかがでしょうか?

東プレ リアルフォースレビュー | 30g・45g押下圧も比較

ブラックモデルを選んで正解だった話

僕はホワイトをポチったつもりでしたが、届いたのはブラックでした。 正直印字が見にくいですが、慣れればそもそもキーボードの文字って見る必要がないので、 印字がわかりにくい方が逆にスタイリッシュなんだと思います。

キーボードの印字を消すスティッカーなんてものも界隈では人気ですから。

その概念自体は好きなので、まあ逆にブラックでよかったかなと思います。 私もJISキーボードの印字されまくっているのが嫌でプライベートではリセールバリューが大幅に落ちることがわかっていたのに、 USキーボードのMacを買ったくらいですからね。

分かりますかね。多分オタクはみんなブラックなんですよ(適当)

Windows用REALFORCEはMacでも使えるのか?

RealForce自体のレビューは一旦このくらいにしておき、 次にこのWindows用のRealForceはMacでも使えるのか、という点を検証していこうと思います。

結論としては、、、僕の環境では実務レベルでは使えないです。

正確に言えば、REALFORCE R3HC11はMacでも利用可能です。
Bluetoothで接続すれば問題なく入力できます。

ただし、自分の環境(US配列Mac × 日本語配列REALFORCE)だと
英数・かな変換がかなり特殊な挙動になります。
具体的には、「Ctrl+スペース」でしか切り替えできない状態に。

「英かな」の設定を変えれば対応可能ですが、
REALFORCE用に設定すると、今度はMac本体のキーボードが使いにくくなるというジレンマが発生します。

💡 「英かな」とは…
左右のコマンドキーを単体で押した時に、英数/かなを切り替えることができるアプリです。
USキーボードユーザーが、JISキーボードのように切り替えたい時に重宝されます。
「それなら最初からJISキーボード買えば?」って言ったら、US派の人がうるさいですよ。
結構深い理由があるんです(多分)。ここでは省略します…。
👉 英かな公式サイト

正直、このあたりは当初の目的に入っていなかったので諦めました。
そもそもこのキーボードはオフィスに置きっぱなしにする予定ですし、
「このRealForceを両刀で使いたい」という欲も、そのうち消えることでしょう……(願望)。

気になるポイント

気になるポイント①:エコモードの頻繁なスリープ

Rh3HC11は無線で電池式です。そのため、エコモードという一定時間未操作で自動的に電源オフになる機能があります。

正確には以下5つのモードがあります

  • Lv1: 10分間、未操作で自動的に電源オフ LEDを点灯しない
  • Lv2: 10分間、未操作で自動的に電源オフ LEDを点灯する
  • Lv3: 30分間、未操作で自動的に電源オフ LEDを点灯する
  • Lv4: 30分間、未操作で自動的に無線オフ LEDを点灯する(カスタム可)
  • 無効: 常時電源オン LEDを点灯する

私はデフォルトのLv2のまま利用していますが、これが結構の頻度で電源オフになります。 例えば、オフィスから出てトイレから帰ってきた時、会議中作業をせずに会議をしっかり聞いていた時、会議から戻ってきた時、何も気にせずキーボードを打鍵して、何も入力されず、電源を入れ直す。ということをよくやってしまいます。

で、電源を押してから大体0.8秒くらいで接続されます。 この0.8秒というのも絶妙で、少し待つ必要があるので、1日のうちに何回も電源ボタンを押していると、この違和感は出てきますね。

1ヶ月間、電源入れっぱなしでも大丈夫な、Apple Magic Keyboardも使っている分、
その点は弱いと多います。

気になるポイント②:Parallels Desktopでの使用

では、お待ちかね(?)の「MacでParallels Desktopを使ったらどうなるのか問題」。 結論としては、うまくいきませんでした

ただし、ちゃんと検証できていないのも事実です。
というのも、自分の環境はちょっとカオスでして――

  • MacはUS配列
  • REALFORCEはJIS配列
  • Parallels上でWindowsを動かしている

という状態。
そもそもParallels経由だとキー配列の認識が複雑になり、
どの層でどの設定を優先するのかが分かりづらい。

試しに「英かな」アプリの設定を変えたら、
REALFORCEでも英数・かなの切り替えはできました。
でも、Mac本体に戻るたびに設定を戻す必要があり、
正直これでは実用的じゃありません。

脱線コラム:MacとWindows、どちらが快適?

少し脱線しますが、
自分はやっぱりMacの弱点はウィンドウ管理の不便さだと思っています。

画面分割やショートカット操作が弱く、
Rectangularというアプリでなんとか補っていますが、
Windowsの操作性にはかなわない。

ただ、自分はTerminalの方がPowerShellより使い慣れているので、
そういうところはMacの方が快適です。

あと、高級Windowsマシンを使ったことがないからかもしれませんが、 やっぱりWindowsって使っているうちにどんどん重くなりませんか?

久しぶりに、Parallels使って感じたのでちょっと脱線しました!

まとめ

  • プライムデーで約7,000円引きは神コスパ
  • テンキーレス&Bluetooth接続が超快適
  • NumLock問題も右Alt設定で解決
  • Macでも使えるが、配列混在だと実用的ではない
  • Parallels Desktop上では動作が安定せず、設定が複雑

追記:
私がR3HC11を購入して1ヶ月経たないうちに、R4HC12とかいう新しい機種が出た件について。大きな変更点としては、私が気になるポイント①で取り上げた、「エコモードの頻繁なスリープ」が対策された機種のよう。

手をキーボードに近づけると、センサーがそれを検知して、自動的に電源Onになるよう。神アップデートじゃねえか、、、 iPad Air4の時もそうだったんですよ。僕が買って1ヶ月経たずに、Air5が出た。

Air5の時は、値段もそれなりに上がったのでまだメンタル保てたのですが、 今回に関しては、値段もほぼ据え置きなのでマジで辛いです。

でもすでにR3HC11には愛着あるので、これで10年くらい過ごそうと思います。