2026年現在、最新のMacBook Pro(M4/M5シリーズ)が登場し、その性能の進化には目を見張るものがあります。 最新のガジェットはいつだって魅力的で、予算が潤沢にあるなら迷わず最新モデルを買うのが正解でしょう。

しかし、こう迷っている人も多いはずです。

「最新モデルは欲しいけど、高すぎる...」
「型落ちになったM3チップじゃ、もうスペック不足なんだろうか?」

結論から言うと、 2024年2月から丸2年間、M3 MacBook Proを個人開発・ライティング・動画作成などで使い倒してきた私の感想としては、 「M3、まだまだ余裕で現役です。」 という感じです。

この記事では、最新モデルが登場した今だからこそ、あえて「M3 MacBook Pro」の実力を再評価し、 「最新を買うべき人」と「M3で十分幸せになれる人」の違いを明確にしていきたいと思います。

1. 私のM3 MacBook Proの使用環境

まず、私がこのマシンをどの程度の強度で使っているか共有します。

  • 購入時期: 2024年2月
  • モデル: MacBook Pro 16インチ (M3 Proチップ)
  • スペック: メモリ 36GB / SSD 1TB
  • 主な用途:
    • 個人開発: VS Code (Next.js / React / Python)、Docker、Claude、Cursor、Terminal、
    • ライティング: VS Code(JS、PHP)、AWS、Note、Chrome、
    • クリエイティブ: 動画編集、画像編集、Canva
    • AIツール: ChatGPT、Gemini

この環境で2年間酷使してきましたが、「遅い」「重い」と感じて買い替えを検討したことは一度もありません。

ローカルでStable Diffusionを回すようなことをすれば、かなり熱くなりますが、 そんな使い方はそもそも間違っているので考慮しないこととします。

また、Claudeの台頭によりアーティファクト?をブラウザ上で動かすことが多くなり、 それだけで8GBとかを食うので、生成AIの台頭により、なんだかんだ使う量は減らない気がします。

一瞬、ローカルでやる作業が減った分、軽いPCで良い時代になるかもしれないと思ったのですが 笑

2. 2年間使い倒してわかった「現役性能」のリアル

カタログスペックの差はあれど、実際の「体感」はどうなのか? 2026年の基準でレビューします。

2.1 開発環境の快適さ(VS Code / Docker)

エンジニアとして最も気になるポイントですが、全く問題ありません。

VS Codeに拡張機能を大量に入れ、Dockerコンテナを複数立ち上げても、動作は軽快そのものです。 確かに最新チップなら、ビルド時間が数秒短縮されるかもしれません。しかし、M3 Proであっても「待ち時間がストレスで仕事にならない」なんてことは皆無です。 今のWeb開発やアプリ開発の現場において、M3がボトルネックになることはまずないと言っていいでしょう。

2.2 ファンが回らない静音性

購入当初から感動していましたが、2年経った今でもその静音性は健在です。 ローカルでの画像生成や重い動画の書き出し作業を除けば、ファンが回る音を聞くことはほぼありません。 「静かであること」は、集中力を維持する上でスペック以上に重要な性能だと感じています。

2.3 外部モニター出力の「余裕」

何事にも、作業領域の広さは正義です。 私が使っているM3 Proチップモデルは、外部ディスプレイを最大2台まで接続できます(本体を含めると3画面)。

最新モデルでは8K出力などの機能が強化されていますが、正直なところ「4Kモニター2枚」で作業環境としては完成されています。 これ以上の解像度を求めるのは一部の映像プロフェッショナルだけであり、コードを書く私たちにはM3 Proの出力性能で「あがり」です。

2.4 バッテリーと物理的な耐久性

原則私は繋ぎっぱなしなのでバッテリーをそこまで意識することはないのですが、 バッテリー持ちは依然として優秀です。

電源の最大容量

また、ハードウェアとしての完成度が高いため、ヒンジの緩みやポートの接触不良なども起きていません。 2年経っても「良い道具」としての質感が損なわれないのは、さすがApple製品です。

ポート周り

3. 最新モデル(M4/M5)と比較してどうなのか?

では、あえて厳しい視点で「最新モデルとの差」について触れます。 私が思う「M3の限界」はここです。

1. 超高負荷なAI処理(ローカルLLM)

最新モデルはNPU(Neural Engine)が大幅に強化されています。 もしあなたが、PCローカル環境で大規模な言語モデル(LLM)を学習させたり、重いAI生成タスクを頻繁に行うなら、迷わず最新モデルを選ぶべきです。 ここに関しては、明確な世代差を感じるでしょう。

2. ベンチマークスコアの数値:実は1.3倍の差?

「感覚論はいいから数字を見せろ」というエンジニア諸氏のために、Geekbenchのスコア比較を用意しました。 比較対象は、私が使っている「M3 Pro」と、現在最強クラスの「M4 Max」です。

項目 M3 Pro M4 Max 性能差
シングルコア 3,150 4,026 約 1.28倍
マルチコア 15,248 25,697 約 1.68倍

※Geekbench Browser Mac Benchmarks (2026/02時点) のスコアを引用・参照

Mac Benchmarks

ここから読み取れる事実は2つです。

① シングルコアは、1.3倍しか変わらない 日常的なブラウジングやコーディングの快適さに直結するシングルスコアは、実は約1.3倍程度の差しかありません。 体感速度として、この3割の差を感じられる場面は意外と少ないのが現実です。

② マルチコアは確かに強いが… 一方で、全コアを総動員するマルチコアスコアには明確な差があります。M4 Maxはモンスター級です。 大規模なビルド、4K動画のエンコードなどを「業務時間中、頻繁に」行う人にとっては、この差は大きいです。

しかし、自問してみてください。 「ビルド時間が1分から35秒に短縮されることに、差額の20~30万円を払う価値はあるか?」

もしあなたがプロの映像クリエイターなら「YES」でしょう。 しかし、一般的なWeb開発であれば、M3 Proのスコア(15,000点台)ですでにオーバースペックな領域にあります。

結論:特殊な用途以外では「誤差」です。 ブラウジング、資料作成、一般的なプログラミング、動画編集。 これら日常業務の99%において、M3と最新モデルの体感差をブラインドテストで当てられる人は少ないはずです。

4. 結局、どっちを買うべき?

ここまでの話を整理して、今のあなたにおすすめの選択肢を提示します。

パターンA:予算度外視で「最強」が欲しい人

  • 予算に余裕がある(30万円〜が出せる)
  • ローカルAI開発など、最新技術にフルスペックで触れたい
  • 「型落ち」を使っているという精神的ノイズを消したい

👉 迷わず最新の MacBook Pro を買いましょう。 道具への妥協をなくすことは、モチベーション維持の観点で正しい投資です。

パターンB:コスパ重視で「賢く」選びたい人

  • 予算を抑えたいが、スペックには妥協したくない
  • 浮いたお金で、モニターや書籍、自己投資にお金を使いたい
  • 一般的なエンジニア業務ができれば十分

👉 M3 MacBook Pro(整備済・中古)が「最適解」です。 性能は現役バリバリです。最新モデルとの差額(数万〜十万円)で、 良質なモニターや昇降デスクを買ったほうが、トータルの生産性は間違いなく上がります。

まとめ:自分の「戦い方」に合わせて選ぼう

私のブログのテーマは「生存戦略」です。 生存戦略において重要なのは、「自分に必要なスペックを見極め、リソースを適切に配分すること」です。

最新モデルは素晴らしいですが、M3 MacBook Proもまた、2026年の今でも第一線で戦える素晴らしい相棒です。

  • 最強の環境で突き抜けたいなら「最新モデル」
  • コスパ良く成果を出したいなら「M3」

ぜひ、あなたの現在のフェーズに合わせて、最適な一台を選んでみてください。