就活中のノートを読み返していたら、当時 「働く前に気になっていたこと」 がたくさん出てきました。
- SIerの残業って実際どれくらい?
- 配属って本当に希望通りになる?
- 出社って何分前が普通?
- 平日に予定を入れていいの?
- 案件って小さい方がいいの?
この記事では、現役SIer の立場から、働く前の不安にすべて答えていきます。
テンポよくいきましょう!
SIerの残業はどれくらい?新卒が知るべきリアル
結論、部署と時期でバラバラです。
- 普通の部署:月20〜30時間
- 忙しい部署:月45〜70時間、+昼休みも実質仕事…+それでも終わらない場合、サビ⚪︎
最初の数ヶ月は、定時で終わる量の仕事しか振られません。 本格的に残業が増えるのは、秋〜冬頃(大体半年を過ぎたあたり) からという人が多いです。
なぜ残業が発生するのか
基本的に、仕事は “残業前提” で計画されません。 正常に機能している部署なら、定時内で終わるようにタスク量が設計されています。
ただし、SIerの仕事は、「障害対応」「追加の調査依頼」「割り込み案件」など、例外的で突発的な仕事が多いです。
そして、こういった突発タスクが入ると、どうしても残業が必要になります。 ここまでは理想の話で、実際には多くの部署で一定量の残業が発生しています。
残業が常態化する理由:負のループ
残業が当たり前になっている部署は、
「タスク量が想定を超えている or 仕事設計が崩れている」
状態です。
よくある負のループがこちら。
1日で終わらず持ち越す
→ 翌日の新しいタスクと合算
→ また終わらず持ち越す
→ これが続くと“残業ループ”が固定化
この状態は 体制やタスク管理が追いついていないサイン です。
平日に予定を入れてもいい?SIerの働き方の自由度
結論、基本的には全く問題ありません。
仮にリリース前などの繁忙期でも、自分のタスクが終わっていたり、別日に作業する時間を確保できているのであれば、 定時後に普通に予定を入れてOKです。
ただし例外はあります。
- リリース当番など、定時帰りができないスケジュールの日に無断で定時帰り → 完全アウト
- 定時後の任意参加会議を休む → 情報が取れず後で自分が困る
実際は、平日に予定を入れている人は少ない
僕の周りだと、平日にがっつり予定を入れる人は少なめです。 入れても飲み会くらい。 というのも、定時帰りだけの生活だったとしても、以下のようになるからです。
- 会社にいる時間:9h(仕事8h+休憩1h)
- 通勤:2h
- 身支度・家事・お風呂など:2h
- 睡眠:7h
- 自由時間:4h
こうやってみると、平日の自由時間ってやっぱり少ないんです。 この4時間を趣味に全振りできる人は、かなりパワフルだと思います。笑
殆どの人は、平日の自由時間は、家で休憩することが多いです。
出社は何分前に行くべき?新人が心配する“暗黙のルール”
結論、定時までにゲートを通れば問題ありません。 10分前集合のような文化は、少なくとも僕の知る限りSIerではほぼありません。
新人研修の頃は 「始業時間には、すぐ仕事を始められる状態で」 と言われていましたが、実際に現場に出てみると、 そこまで厳しく運用されているケースは少ないです。
大学時代のバイトでは“定時前準備”が当たり前だったので 「社会人も同じなのかな?」と不安でしたが、実際は違いました。
さらに言うと、 “早く出社しているから評価される” という文化もほぼありません。 成果のほうが圧倒的に重視されます。
ただし、定時ちょうどに朝会があるなど、 業務開始と同時に参加が必要な場合は、 実質的に少し早めに着く必要がありますよね。
雑談:Z世代の働き方でいい
最後に雑談ですが、 定時になるまでスマホを触り、始業と同時に仕事を始めるZ世代、僕は好きです。 サラリーマンは 時間の切り売りビジネスですから。 定時内で成果を出せばそれで十分です。
SIerの部署配属はどう決まる?希望は通るのか?
これは会社次第ですが、希望は比較的通りやすい傾向があります。
理由はシンプルで、 会社にとって「本人のモチベーション」は無視できないほど重要 だからです。
「この分野をやりたい!」という強い意志がある人を、 全く関係ない部署に配属するよりも、希望部署に置いたほうが 成果も出やすく、離職リスクも下がります。
さらに、ローテーションで人を動かすことで属人化を防げるため、 会社側にもメリットがあります。
注意:新卒配属は研修評価が材料になることが多い
ただし、新卒配属は研修中の評価が一つの材料になることが多いです。
会社によって方法は違いますが、 例えば新人が200人いる場合、研修中の提出物・課題・取り組み姿勢などを スコア化して、人事が配属の参考にすることがあります。
もちろん、実際には
- 本人希望
- 適性(面談)
- 部署の受け入れ状況
なども加味されるため、点数だけで決まるわけではありません。 ※一般論として上記は事実ですが、各企業で大きく異なります。
どんな部署を選ぶべき?失敗しないための4軸
僕は、次の4つを軸に考えるのがベストだと思っています。
- 上司・先輩社員との相性
- 使える技術(AWS、Python、React、生成AIなど)
- 担当工程(要件定義・設計・開発・テスト・運用など)
- 業界領域(金融・自治体・航空・医療など)
そして、最重要は ①上司・先輩社員。
同じ技術・同じ工程でも、「育てよう」とする文化の部署なのか、「放置」が当たり前の部署、 これだけで成長スピードが全く変わります。
ただし、これは入ってみるまで分からないのが難しいところ…。笑
SIerは何人くらいで仕事をする?チーム人数のリアル
IT企業では、1チーム4〜10人で構成されることが多いです。 そこに加えて、他社・他部署・協力会社などとも連携するため、 実際にチャットや会議で関わる人数は 20〜30人 になるイメージです。
人数が多すぎると調整が増え、 逆に少なすぎるとタスクが回りません。 そのため、4〜10人という規模感はとてもバランスが良いと思います。
小さい案件をたくさん vs 大きい案件を1つ:新人はどちらが良い?
これも就活生がよく気にするテーマですが、 新人なら「小さい案件をたくさん」経験するのがおすすめです。
理由は次のとおりです。
- 大規模案件は“過去のミスが数ヶ月後に跳ね返ってくる”
- 新人はミスが前提なので、区切りの短い案件のほうが精神的に楽
- 多くの工程を短サイクルで経験でき、成長が早い
僕自身、最初に配属されたのが大規模案件で、 後からミスのツケが返ってきてかなりしんどい思いをしました。 その経験もあり、小規模案件のほうが学びやすく、メンタルも安定すると思っています。
もちろん、大規模案件には大規模ならではの面白さもありますが、 キャリアの最初の一歩としては小さい案件のほうが経験値を積みやすいです。
よくある質問(研修・リモート・キャリア編)
Q1:SIerの研修ってどんな内容?
多くのSIerでは、次のような研修を行います。
- ビジネスマナー
- Java / Python の基礎
- チーム開発演習
- プレゼンテーション
期間は3〜5ヶ月ほどで、講義と演習が中心です。 僕自身は「高校の延長」みたいで楽しかった記憶があります。
また、この時期は ほぼ定時帰りが保証されている最後の時期 なので、 学生っぽい遊びをしたい人は今のうちに満喫するのがおすすめです。
Q2:リモートワークはできる?
結論、部署や課によって大きく異なります。
新人は基本出社で、2年目以降に在宅勤務が部分的に認められる…… という運用の部署が多い印象です。 ただし、2年目でも“完全出社のみ”というケースはあまりなく、 週1〜2回の在宅が一般的なラインだと思います。
また、「制度としては在宅が可能」でも、 仕事内容によっては在宅できないケースがあります。
たとえば、
- 社内ネットワークでしかアクセスできないシステムを扱う
- 機密情報の関係で持ち出し不可
- テスト環境がオンプレで社内にしかない
といった理由で、物理的に出社が必要な仕事もあります。 そのため、
「制度はあるけど、実際には使いづらい」
というのが、発生し得るのでそこは注意点ですね。
SIer全体の傾向としては ハイブリッド勤務が主流(2023〜2025年) ですが、 細かいルールは部署次第なので、 在宅勤務を重視したい人は、 研修期間中に“在宅率の高い部署”を調べて、そこを志望するのがおすすめです。
Q3:SIerのキャリアパスは?
一般的には、SE→PL→PMです。
- SE(システムエンジニア)
- 仕様調整、設計、レビュー、顧客折衝など
- PGとPLの“橋渡し役”のような仕事が多い
- PL:チームをまとめるリーダー
- PM:プロジェクト全体の責任者
SEといっても技術寄り・調整寄りなど会社によって役割が異なるため、 「間に落ちているタスクを拾う役割」という表現がしっくりきます。
- より具体的な仕事内容を知りたい方は、以下の記事をどうぞ。
まとめ:働く前の不安は9割なくなる
就活生・内定者が抱く「働く前の不安」は、 リアルを知ればほとんど解消できます。
- 残業 → 部署次第
- 平日予定 → 基本OK
- 出社 → 定時で問題なし
- 配属 → 希望は通りやすい
- 部署選び → 上司ガチャが最重要
- 案件 → 新人は小さい案件が吉
疑問が出てきたら、随時追記します。



