SIerに入社して最初の一年。仕事を覚えることに精一杯で、気づいたら身体も生活リズムもすっかり崩れていました。
太る、視力が落ちる、おしゃれに興味がなくなる。
どれも自分でも驚くほど“静かに”起きていきました。
後から振り返ってみれば、こうなるのは当然だったんです。
SE1年目の働き方は、そもそも健康を守る前提で設計されていません。
ここでは、僕自身の経験を手がかりにしながら、若手SEが最初の一年で落ちやすい落とし穴と、その抜け方について語ります。
1. 太るのは自分のせいだけじゃない。働き方の“構造”に原因がある
研修期間中、僕は10kgの減量に成功し、体脂肪率も12%まで落ちていました。
ところが、配属後の生活が始まると状況は一変します。
残業が続き、帰宅は23時前後。
そこから食べて、すぐ寝る。
翌朝はギリギリまで寝て、また会社へ。
気づけば、元に戻るどころか +15kg。
人生最大の体重でした。
今振り返ると、これは個人の意思の問題ではなく「環境に巻き込まれただけ」です。
- 夜遅い食事
- 急いで食べる昼食
- バランスの偏った外食
- 平日の疲れを休日に寝て取り戻すだけの生活
これらが重なると、誰だって太ります。
SE1年目は、自分の身体より“納期とタスク”が優先される構造だからです。
2. 視力が落ちるのも当然だった
視力についても同じでした。
入社前から弱かったものの、社会人になってからは急激な落ち方をしました。
毎日、ディスプレイと向き合い続ける。
資料、会議、打ち合わせ、すべてが画面の中で進む。
空調の効いた部屋でまばたきは減り、睡眠は削られる。
「疲れ目」ではなく、これはもう“労働環境としての必然”でした。
3. おしゃれに気を遣えなくなったのは、時間ではなく“余裕”がなかったから
1年目の後半、ふと気づきました。
僕はもう、自分の外見を整えることをやめていた、と。
髪をセットする気力もない。
コンタクトをつけるのが面倒になり、毎日メガネ。
服も、とりあえず着られるものを選ぶだけ。
別に自分を嫌いになったわけではありません。
ただ、余裕がなかったんです。
仕事で擦り切れると、まず削られていくのは“自分のためのエネルギー”なんだと思い知らされました。
4. 抜け出すきっかけは「気合」ではなく、ほんの小さな“余白”だった
そんな生活を続けていると、ある時ふっと危機感が芽生えました。
「このままいくと、本当に壊れるかもしれない」と。
それからは無理のない範囲で、ゆるく生活を立て直しました。
朝ごはんを食べるようにしたり、通勤で少し歩いたり、
昔好きだった小物を選ぶようにしたり。
本当にささやかなことばかりでしたが、それでも心身は少しずつ軽くなっていきました。
SE1年目は“変えようとしても変えられない部分”が多い。
だからこそ、変えられる部分だけを静かに整えていくことが大事なんだと思います。
5. 僕が学んだ結論はひとつ。「会社より、自分を先に守れ」
1年目の僕は、評価を気にして無理をし続けました。
その結果、不健康をこじらせ、生活も乱れ、気持ちの余裕も消えました。
でも今なら言えます。
会社はあなたの健康を守ってはくれない。 守れるのは、あなた自身だけです。
無理なタスクは断っていいし、生活を整えることは「甘え」ではありません。
むしろ、自分を守れる人のほうが長く成長し続けられます。
SE1年目で心身が崩れるのは珍しくありません。
でも、崩れたまま働き続ける必要もありません。
あなたの一年が、僕の一年よりも少しだけ健やかでありますように。



